滋賀県野洲市 野洲 ごみ分別アプリ 世帯数約2.2万 担当部署:環境課
野洲市環境課では、令和5年12月よりごみ分別アプリの利用を開始しています。導入のきっかけや導入の効果、機能の有効活用などをお話いただきました。

■他自治体での実績が導入の決め手に

導入前の運用と課題を教えて下さい。

以前から、ごみカレンダーやごみ分別辞典を各戸に配布していました。市民さんからすると、持ち運びにはすごく不便ということもあったと思うんです。また、紛失されることもあったりしました。そのあたりが課題で、アプリ導入のきっかけでもあります。
また、ごみを出しに行った先でも、みなさんスマホを持っていらっしゃることも多いので、その場で確認したいというニーズにも答えられると思いました。
紙媒体に印刷してしまったら、情報の追加や修正が容易ではないんですけれども、ごみ分別アプリではそのあたりが簡単にできるのも導入のきっかけの1つです。

「ごみスケ」をお選びいただいた決め手は何ですか?

アプリの業界におけるシェアと実績があったことです。他の自治体も使っておられるということでしたので、導入する決め手になりました。
■お知らせ機能でいつでも情報周知が可能に

この機能があってよかったなという機能はありますか?

お知らせ機能です。周知したい情報は広報紙でももちろん掲載させてもらったんですけれども、このごみ分別アプリのお知らせでも、情報を流しました。先ほども言ったように、やはり追加情報を容易に反映できるというのが強みなのかなと思いました。

ごみスケを入れていただいてから市職員の方からの反応はありましたか?

運用する側からすると、非常に効率化が優れていると。それと、利用される方からみると、やはり手元で確認できるということで利便性が向上したという風に思います。
■市の状況に合わせてアプリの機能を活用

外国の方への情報の伝え方について教えてください。

ごみ分別アプリにPDFで掲載しているカレンダーに4か国語版が載っています。外国人への情報の伝え方としてもう一ついいなと思っているのは、ごみの種類がユニバーサルデザイン化されていること。これって割と言葉とか文字関係なしで、見た目で理解しやすいですよね。


掲載の4か国語を選ばれた理由はございますか?

市内にどういう国の方が住んでいらっしゃるかというのはある程度分かりますので、まずは、その人口が多い順に選ばさせていただいたと聞きました。

アプリ内に広告を表示されていると思いますが、その理由や、差し支えなければ広告業者の選定方法を教えていただけますでしょうか?

広告手数料が収入になるため、広告を入れています。基本的には市内、あるいは関係のある業者さんが掲載を依頼されますが、掲載したいとご連絡いただくのも歓迎しています。
■アプリの利用を促し、紙の使用を減らしていく

今後の展望を教えてください。

環境課の目指すところというのが、最近よく言われている「循環型社会」、これを目指していこうという形になっています。例えば、紙のカレンダーにしても1年が終わってしまうと、もうこれは使えなくて、ごみになってしまいます。でもその点、 ごみ分別アプリであれば、一回インストールしたら情報が更新されていきますよね。そうなってくると、紙がなくても情報を確認できるようになります。このあたりが徹底されれば、ペーパーレス化が図れるということは、地球環境に優しいということに繋がっていく。そういう意味でごみ分別アプリのダウンロード数が増え、将来的に紙のカレンダーやごみ分別辞典の発行が減っていけば、紙を使わないという、究極の目指すところにも近付けるというのが展望です。
■紙の発行部数減で経費削減を目指す

検討自治体さまへのアドバイスはありますか?

これは実際使っておられるところの意見を聞かれるのが一番早いかなと思います。導入するきっかけの1つというのがやはり、ほかの自治体さんが使っておられるし、シェアがある、実績があるということでした。
もう一点追加させていただくと、実はこのアプリは政策提案型事業というもので導入しました。政策提案という形で、職員が「このような新たな事業を始めたいです」と、「これをしたらこういうメリットがあります」という説明をしてそれが認められたら3年間は予算が確保されるというものです。この令和7年がその3年目なので、ますますアプリのダウンロード数が増え、紙の発行部数が減ることで経費削減につながるようにしていきたいと考えています。
野洲市ごみ分別アプリの詳細は下記よりご覧ください。
