【塩尻市】市民の「困った」を解決し、職員の「負担」を軽減!「ごみスケ」がもたらす効率化と利便性

長野県塩尻市 塩尻資源物・ごみ分別アプリ 世帯数約2.9万 担当部署:生活環境課

2019年にリリースされた「ごみスケ」導入自治体である塩尻市様へのインタビューを実施しました。今回は、導入前の課題から導入後の変化、そして今後の展望まで、ごみスケが地域のごみ問題にどう貢献しているのかを深掘りします。

■市職員の案内内容の統一化のためにもごみ分別アプリの導入を検討

ごみスケ導入前の運用状況と、抱えていらっしゃった課題について教えていただけますでしょうか。

塩尻市: 導入前は、ごみ分別について紙媒体と職員の知識のみで案内していました。そのため、年度によって案内内容が変わってしまったり、職員によって案内に差が出たりすることが課題でしたね。また、紙媒体では掲載スペースに限りがあるため、品目数が少なく、市民の方への十分な情報提供ができていませんでした。

G-Place: 品目も毎年変わることがあるのでしょうか?

塩尻市: はい、品目が若干変わったり、分別方法が変わったりすることがあります。古い年度の冊子を見てしまうと、市民の方から「この前と言っていることが違うじゃないか」といった指摘を受けることもありました。

G-Place: 問い合わせの頻度はどのくらいあったのでしょうか?

塩尻市: 導入以前の正確な数は分かりませんが、現在でも毎日10~15件の問い合わせが電話で来ていますので、導入前はもっと多かったのではないかと思います。

■塩尻市専用アプリが導入できたことは大きなメリット

多くのごみ分別アプリがある中で、「ごみスケ」を選んでいただいたきっかけがあれば教えていただけますでしょうか。

塩尻市: 複数の会社の製品を比較検討した結果、ごみスケが当市に最も適していると判断しました。また、多くの自治体での運用実績があったことも大きな決め手となりました。
現在では「塩尻市」と検索するだけで塩尻市のアプリが出てくるので、専用アプリが導入できたのは非常に分かりやすくて素晴らしいと感じています。

ごみスケの機能で、「これは良かった」と感じるものはありますか。

塩尻市: 市民の皆さんからは「分別辞典」が好評なのはもちろんのこと、「アラート機能」の通知が来ることで、ごみ出しを忘れることがなくなったという声をよくいただいています。実際に地区説明会などで分別の案内をする際に、「こういうアプリもあるんですよ」と話すと、「私はこういうふうに使っていて便利で良いですよ」といった声をいただくことがあります。
また、市職員にとっても「お知らせ機能」のプッシュ通知が、様々な施策の周知に活用できると好評です。

■市職員の案内が均質化され、業務でも活用している

導入前後で、市民の方や職員の方の反応、解決された点など変化があれば教えていただけますでしょうか。

塩尻市: 職員は、これまで紙媒体で年度が違うものを見てしまったりと、何を見て良いか迷うことがありましたが、ごみスケを見ればすぐに分かるようになり、案内が均質化され、どの職員でも同じ回答ができるようになりました。もちろん、紙媒体よりも圧倒的に多くの品目を掲載できるようになった点も好評です。

G-Place: 職員の方も、分別辞典を実際に業務で使われているのですね。

塩尻市: そうです。電話での問い合わせがあれば、アプリを見て答える形になっています。

高齢者の方や外国人の方など、多様な層へのアプローチで工夫されている点はありますか?

塩尻市: 外国人の方に分かりやすいようにアプリのメニュー作成機能を利用して、紙一枚のPDFをメニューに追加しています。これにより、アプリの機能が難しく感じてもこのPDFを見ればごみ出しの日程などが簡単に分かるようにしています。
毎年配布している紙媒体の分別案内にも、アプリの案内を必ず入れたり、高齢者の方には地区説明会でダウンロード方法について案内をしたりして最初のハードルをフォローするなど、多くの層にアプリを使ってもらえるようにしています。

今後、「こんな機能があったら良いな」と思うものはありますか。

塩尻市: 個人的な要望にはなりますが、まだまだ高齢者の方の最初のハードルが高いことで、電話での問い合わせがなかなか減らないのが現状の課題です。AIと電話を連携させて、アプリの内容を電話で読み上げてくれるようなシステムができれば、非常に助かりますね。

今後、ごみスケのサービスをどのように活用していきたいですか

塩尻市: 今後も問い合わせのある品目をどんどん増やし、説明を充実させて、より多くの市民の方に利用していただければと考えています。また、通知機能もあるので、情報発信媒体としてもさらに活用していきたいです。

最後に、他の自治体さんや導入を検討している方々に向けて、導入する際に気をつけることやアドバイスがあればいただけますでしょうか?

塩尻市: 品目を非常にたくさん入れられるので、細かく分別をやっていっても良いと思います。紙媒体よりもかなり多くの品目を入れることができるので、紙の時の大まかな記載よりも、細かくパターン分けをすると良いと思います。

G-Place: 塩尻市さんでは、品目の追加や更新はどのくらいの頻度で行っていますか?

塩尻市: 問い合わせがあって記載が足りなければ、その場ですぐに追加・更新しています。年間で20件から30件は必ず更新が入ると思います。

「塩尻資源物・ごみ分別アプリ」の詳細は下記よりご覧ください

アプリ詳細を確認する

関連事例

  1. 【久喜市・宮代町】広域収集エリアも一つのごみ分別アプリで対応

  2. 【向日市】インターネット予約機能を備えることで、市民の皆さまの利便性向上を目指す

  3. 一関市 建設部 道路管理課

    【一関市】道路の破損箇所などを電話通報をアプリ化

  1. 茅ヶ崎市 環境部 資源循環課

    【茅ヶ崎市】指定収集袋等の確実かつ安定的な業務遂行に向けたノウ…

  2. 江東区 清掃リサイクル課

    【江東区】外国の方々や若年層、単身世帯への周知方法が課題だった

  3. 新潟市 廃棄物対策課

    【新潟市】コールセンター等の業務効率化及び市民のみなさまのサー…

  4. 【木津川市】近年は災害も多く、より迅速に情報を届けたいと考えて…

  5. 姫路市 環境局美化部 リサイクル課

    【姫路市】削減効果の「見える化」で、施策の効果測定が可能に

製品資料、自治体様向けの調査資料・アンケート結果のダウンロードはこちらから

資料ダウンロード

製品に関するお問い合わせはこちら

お問い合わせ

電話でのお問い合わせ西日本エリア:06-6210-6666
東日本エリア:03-3663-8745