システム導入の際によく出てくる用語を、国や自治体での動きと合わせてご紹介いたします。環境部署でのシステム導入ご検討の際にも出てくる用語かと思いますのでご参考にしていただけますと幸いです。
SaaS( サーズ、サース/Software as a Service)
必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できるようにしたソフトウェアのことです。インターネット経由でどこからでもアクセス可能です。
管理システムも、コストを抑えて短期間で導入できるSaaSシステムの選択肢が増えてきています。
オンプレミス/クラウド
【オンプレミス】
庁舎内等に物理的な機器(サーバー等)を設置してシステムの運用を行う形態のことをいいます。カスタマイズ性が高く、すでに運用しているほかのシステムと連携がしやすいことがメリット。コストと導入に時間がかかること、保守に手間がかかることがデメリットとなります。
【クラウド】
ユーザーがインターネットなどのネットワーク経由で、サーバー・ストレージなどのITリソースや、アプリケーションソフトウェアなどを利用できる形態のことです。導入費用が比較的安く、導入期間も短いことが大きなメリットです。また、システムバージョンアップ等保守の手間もかかりません。デメリットはカスタマイズが制限されることです。SaaSは、クラウドサービスの形態の1つです。
導入費の安さから、従来オンプレミス型で運用していた管理システムを、入れ替えを機にクラウド型のものへの入れ替えを検討しているところも出てきています。
IoT(アイオーティー/Internet of Things )
従来インターネットに接続されていなかった様々なモノ(センサー機器、住宅・建物、車、家電製品、電子機器など)が、ネットワークを通じてサーバーやクラウドサービスに接続され、相互に情報交換をする仕組みです。
全国の自治体でも、農業や防災等の分野でIoTを用いた課題解決が行われています。
DX(デジタルトランスフォーメーション/Digital Transformation)
デジタル技術を社会に浸透させて人々の生活をより良いものへと変革することを指します。 直訳すると「デジタル変革」という意味になります。
国もDX化に向けての動きを加速させており、令和2年12月、政府において「デジタル社会の実現に向けた改革の基本方針」が決定され、目指すべきデジタル社会のビジョンとして「デジタルの活用により、一人ひとりのニーズに合ったサービスを選ぶことができ、多様な幸せが実現できる社会~誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化~」が示されました。また、令和4年6月、「デジタル社会の実現に向けた重点計画」が閣議決定され、このビジョンが目指すべきデジタル社会のビジョンとして改めて位置づけられています。
IPアドレス(Internet ProtocalAdress)
IPと呼ばれるプロトコルを使うネットワークにおいて、各コンピュータを識別するために、コンピュータへ付与する番号の列です。 コンピュータには、それぞれ異なるIPアドレスを与えて、各コンピュータを特定したり、通信相手として指定したりします。
IPアドレスには、変わることのない固定IPアドレスと接続するたびに変わる変動IPアドレスがあります。固定IPアドレスはオプションとして提供されることが多く、一般的に動的IPアドレスに比べ利用料が高くなります。自治体や企業で使用されています。一般のご家庭で使用されているものは、変動IPアドレスを使用していることが多いです。
一定のセキュリティを担保するために固定IPアドレス以外からのアクセスを防ぐ目的でも使用されます。
※用語解説は分かりやすくするため要約しておりますのでご了承ください。
最後に
日々の業務の軽減や住民のみなさんの利便性向上を目指して、今後もシステム導入の動きは続くと思いますので少しでも参考にしていただけると嬉しいです。