京都府木津川市 木津川市ごみ分別アプリ 世帯数約3.3万 担当部署:環境課

令和元年12月に外国語対応のごみスケを導入。その後も必要に応じてオプション機能の追加をされ、ますますパワーアップする「木津川市 ごみ分別アプリ」。
導入当時のインタビューに加えて、導入から約5年後の状況についてもインタビューさせていただきました。担当者さんの声をお届けします。
■住民のみなさんに迅速に情報が届くツールの導入

導入前の運用と課題を教えて下さい。

ごみ収集などに急な変更があった際、市民の方へお知らせする手段が少なかったんです。メールサービスも行っていますが登録者数が伸びず、周知が難しいと感じていました。

導入検討のきっかけは何ですか?

近年は災害も多く、より迅速に情報を届けたいと考えていました。紙媒体の広報誌ではどうしても情報が追い付かないため、アプリの導入を検討しはじめました。

「ごみスケ」をお選びいただいた決め手は何ですか?

木津川市独自のアプリとしてリリースできることは大きな決め手でした。最終的には公募型プロポーザルを実施して決定しました。
■外国人の方々の対応にもアプリを活用

導入後にどのような効果がありましたか?

ホームページは市民の方が見に行かないと情報を得られませんが、アプリのプッシュ通知を利用すれば市民の方の手元まで情報を届けることができるので、大きなメリットだと感じています。

導入から時間が経ち、今の反響はいかがですか。

外国の方からも好評いただいているかなと思います。ごみ出しに関する説明が簡略化されて、「アプリをインストールしてください」の一言で済むようになりました。
木津川市では日本語を入れて合計5か国語で対応させていただいています。お問い合わせいただいた際、「このアプリがあります。ベトナム語対応しています。」と伝えると、「じゃあこれを見るよ。」と言ってくださって。言葉が通じにくくても、話がスムーズに進むのでありがたいですね。

外国人向けの広報で、工夫されていることはありますか?

毎年全戸配布している、日本語で書かれているカレンダーに「外国語対応しています」という案内とQRコードを載せています。
転入の説明に直接窓口に来てくださる際に説明をすることも多いですね。
■配信頻度に気をつけてプッシュ通知を活用。LINE連携等オプションを追加

発信で工夫されていることはありますか?

あくまでごみのことに絞って通知をしようかなと。通知が多すぎるとアプリを削除されてしまう、ということがあるので、絞るようにしています。重要度の設定もできるんですけれども、通知が多すぎたら逆に埋もれてしまうかなと思うので、台風等の緊急時や、ごみに注射針が混入していた等、そのような緊急のものだけにしようと思っております。

オプションでLINE連携を導入されましたが、導入の背景を教えてください。

市の公式LINEにごみの情報も表示されるようにしたい、という流れがありました。LINE連携を導入すると、ごみスケの内容をLINEでも表示できるので、データの二重管理をしなくてもいいというメリットが大きかったですね。
■即時性を活かして、情報発信。外国人を含むすべての市民への情報提供を充実させていく

今後のアプリ活用について展望をお聞かせください。

万が一大規模災害があった際、仮設収集場所などの情報をアプリを通じて発信できたらと思います。アプリならではの”即時性”を最大限活用していきたいです。
最近考えているのは、大規模言語モデルやaiで翻訳ができるようになってきたので、プッシュ通知のお知らせの文章作成に取り入れていきたいなというところです。今はまだ4か国語だけしか外国語がないので、地域に一人しかおられないような、そういう方にも対応できたら一番かなと。優しい日本語という選択肢もありますしね。日本語でも外国の方が読みやすいものとかそういうものを取り入れられたらいいかなと思っています。どの機能を使って取り入れたらいいかは手探りですが、今後外国語対応はもっと充実できるのではないかなと思っています。
木津川市ごみ分別アプリの詳細は下記よりご覧ください。
